2022/01/30
ヒートショックという言葉を聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。
健康的な生活を送りたい方には、ヒートショックの対策を取り入れた家づくりを行うことが重要です。
この記事では、ヒートショックの危険性や健康的に過ごせる家づくりのコツを紹介します。
□ヒートショックとは?
ヒートショックとは、暖かい場所から寒い場所に移動することで急激な温度変化が発生し、血圧が大きく変動して身体がダメージを受けることです。
主な原因は住宅内にあると言われ、浴槽など冬場の室内で起きやすいと言われています。
厚生労働省による人口動態調査では、家庭の浴槽内で死亡した人の数は、2000年〜2016年まで右肩上がりに増えています。
全てヒートショックが原因とは限りませんが、浴室での入浴中の事故死は冬場に多い傾向があります。
日本人の熱い湯船に肩まで浸かる入浴スタイルがヒートショックを起こしやすいと言われています。
年齢別にみると、60歳以上の死亡者数が圧倒的に多く、高齢者の冬場の入浴には注意が必要です。
□ヒートショック対策を考えた家づくりのコツを紹介します!
ヒートショック対策を考えた家づくりのコツを4つ紹介します。
1つ目は、高断熱の住宅を作ることです。
高断熱住宅を作ることで、冬のヒートショック対策になるだけでなく、夏の外気温の影響で室内の温度が上がるのも防いでくれます。
季節に関係なく、気温の大きな変動を防いでくれるうえに、ヒートショックの可能性も下げてくれます。
2つ目は、浴室のヒートショック対策です。
上記でも述べたように、ヒートショックが起きやすいのは浴室であり、冬場は脱衣所と浴室の寒暖差が激しいです。
対策として、浴室暖房の導入をおすすめします。
お風呂に入る前に、あらかじめ浴室を暖めておくことで、有効なヒートショック対策となります。
3つ目は、脱衣所やトイレのヒートショック対策です。
脱衣所やトイレは暖房設備が付いていることは少なく、ヒートショックが起きやすい場所の1つです。
洗面脱衣所にも寒暖差をなくすために、暖房設備を整えることをおすすめします。
トイレは冷たい便座がヒートショックを起こす原因であることが多いため、冬だけでも持ち運びの暖房を設置すると良いでしょう。
4つ目は、床暖房を導入することです。
最近では、床を暖かく保てる床暖房が人気であり、ヒートショック対策にもなります。
他の部屋との気温差を軽減できるので、フロア全体に導入するのがおすすめです。
□まとめ
今回は、ヒートショックの危険性や健康的に過ごせる家造りのコツを紹介しました。
社会問題にもなっているヒートショックは誰にでも起こり得ることです。
未然に防ぐために、しっかり対策することが重要です。
快適に健康で過ごせる家づくりを目指しましょう。