2021/07/22
皆さんは住宅の換気について考えたことはあるでしょうか。
特に新築をご検討されているのであれば、換気については詳しく知っておいた方が良いでしょう。
住宅において換気はとても大切です。
今回は、24時間換気システムについて紹介します。
□24時間換気システムについて
まずは、24時間換気システムとは何かについてしっかりと説明しておきたいと思います。
24時間換気システムとは、1日中新鮮な空気を室内に取り込みながら、空気の循環を促す設備のことです。
2003年の建築基準法改正前までは、24時間換気システムの設置義務はありませんでした。
しかし、法改正後は全ての住宅で24時間換気システムの設置が義務付けられています。
ここでなぜ法律が改正されたかについても説明しておきましょう。
以前の建築では、障子や襖などを用いていたので、自然と通気性の良い住宅を作られていました。
しかし、現在の住宅では高気密高断熱が意識されるようになりました。
高気密高断熱の住宅は、化学物質や湿気が室内に留まりやすくなってしまいます。
その結果として、シックハウス症候群などの健康被害を引き起こしてしまう可能性が高いです。
こうした被害を抑えるために、換気システムを設けることが義務化されました。
義務化された経緯を知ると、換気システムの重要性がお分かりいただけたかと思います。
□24時間換気システムの種類と特徴について
ここまでは24時間換気システムについて大まかに説明しました。
ここからは24時間換気システムの種類と特徴について紹介します。
新築を建てる予定の方はぜひ参考にしてください。
24時間換気システムは、第一種換気方式、第二種換気方式、第三種換気方式の3つがあります。
それぞれについて詳しく見ていきましょう。
第一種換気システムは、換気扇を使って強制的に吸気と排気の両方を行う方式です。
空気の流れをコントロールしやすいという特徴がありますが、ランニングコストが高くなってしまいやすいです。
第二種換気システムは、外からの吸気は換気扇などの機械で行いますが、室内の空気を出す排気は排気口を使用する方式です。
こちらはランニングコストを低く抑えられますが、十分な排気が行われないことがあります。
結露の原因になりやすい点には注意したいです。
第三種換気システムは、吸気口から空気を取り込み、換気扇などの機械を使って排気を行います。
こちらの方式はランニングコストを抑えつつ、結露も起きにくいです。
高気密高断熱の住宅に主に採用されています。
□まとめ
今回は、24時間換気システムについて紹介しました。
それぞれの換気システムを見比べてご自宅にあった換気システムを選んでいただければ幸いです。
24時間換気システムに関してわからないことがあれば、お気軽にご相談ください。